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「叱る」より「導く」
子どもにとって親の役割は大切

SORA-IRO2011年8-9月号では、全教研の幼児教育顧問・入井信明先生にインタビュー。「知育のタネ」では、その続編を公開します。「小学校2年生くらいまでは、まだまだ自我の確立ができていない。その時期、子どもへ何を与えるか、与えないか、どう導くか、親の役割は大変だけどとても大切だ」と入井先生は説いています。

「叱る」ことよりも「導く」

子育ての不安

編集部(以下「編」) 「叱り方が分からない」という回答が、今回のアンケートで一番多かったですね。

入井先生(以下「入」) 「叱る」というときに、親御さんは何を意図しているのでしょうか?あなたのお考えは?

 そうですね、子どもに「こうしてほしい」とか。例えば、マッチのような危ないものを触ろうとしていたら、触らないでほしいとか…。

 その例で少しお話しましょう。例えば、子どもがマッチを触ろうとしている。そこにじゅうたんなど燃え移るものがあれば危ないですが、そうでないなら、私が親だったら、マッチを触らせるかもしれません。火がついて熱い思いをすれば、マッチが危ないということを覚えますから。むしろ熱いという経験をさせます。マッチのやけどなんて、3日で治りますからね。叱る必要ないのではないでしょうか?させればいい。だから「叱り方」というのは、本当は別の次元なのです。

「叱る」という言葉が、独り歩きしてしまっているのではないでしょうか?子どもを育てる上で、「叱る」ことよりも「導く」ことを考えてはどうでしょう。「だめよ」と先まわりして、自分の守備範囲に子どもをとどめておこうとすると、子どもはいろんなことに興味を持ったりできなくなるのではないでしょうか。「これはなんだろう」と触り始めるのが子どもですからね。

テレビやゲームについても、「導く」ことが大切

 「叱る」よりも「導く」という感覚を持つということですね?

 アンケートでご両親が回答されていた、テレビやゲームのことについても後にお答えしようと思っていましたが、この「導く」という話につながることなので、話しますね。「ゲームにハマってほしくない」という意見がありましたが、それへの答えは簡単ですよ。ゲームを与えなければいい。テレビにしてもそう。見せなければいいのですよ。よく「うちの子ね、ヒーロー物のアニメにハマって困る」とお母さんから言われますが、僕は「お母さん、最初に見せたでしょう?」と言うんです。最初に子どもに食べさせておいて、その食べ物がその子どもの口に合えば、それを欲しがりますよね?それはその子のせいじゃないですよね?やはり親のコントロールだと思いますよ。発端は、ゲームを面白いと子どもに誰かが経験させたことですよ。ゲームにハマってほしくないならば、「ウチにはいらない、なくていい」というスタンスを子どもに示す必要がありますね。

 「テレビ番組を見ていないと、学校や幼稚園の会話に子どもがついていけない」というお母さんの意見がありましたが…。

 友達との間で一番話題になっている番組だけ見るというのはどうでしょう?今はDVDレコーダーなど、録画機器がほとんどのご家庭にあるはずですよね。次の日の学校での話題にどうしてもそれが必要ならば、登校前に見るとか。そういう工夫もあっていいのではないですか。

一つ言えることは、やはり子どもは経験値が足りないし、無垢です。だからこそ、与えていい刺激というのは限られているのです。同じ番組が15歳に与える影響と、3歳に与える影響はぜんぜん違うに決まっている。だから与えるものには親が神経を使わないといけません。与えっぱなしになっていませんか?与えるもの、導くものに関しては、親が心を鬼にしなければ仕方がありません。特に小2くらいまでは、まだまだ自我の確立ができていないので、ものすごく刺激的なゲームやテレビ番組を与えてしまえば、のめり込んでしまうのは当たり前です。それで「あなた自分で管理しなさい、我慢しなさい」って、それはどだい無理です。無理なことを要求しておいて、できないことを叱るのでは、子どもがかわいそうです。そう思いませんか?



全教研・入井先生

早期才能開発教室 若菜会
教務推進本部
幼児教育アドバイザー

入井 信明先生

学部の研究主題でインド学(古典論理学、古典言語)に触れ、以来大学院博士後期過程単位満了まで、様々な言語体系を基点に哲学的分野の研究に携わる。その後、公立小中学校の教員を経て平成2年3月、全教研に入社。平成6年以降、故中垣名誉会長が「石井方式漢字教育」を導入した「早期才能開発教室 若菜会」に携わる。平成14年以降、(株)インフィニット・マインド(福岡市)主導の「前頭連合野を健全に育てるプロジェクト」に参画。言語教育、知能・知性、脳教育の分野を中心に現在に至る。


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