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「知能」を上手に育むには?

いわゆる「お受験のための幼児教育」とは一線を画す全教研の「若菜会」。その基幹となる「漢字教育」と「幼児の脳」の関係性について、入井先生にわかりやすく語っていただきました。

脳は8才までに
機能がほぼ形成される。
その間に必要な
ほんとうの「教育」とは

全教研が幼児教育をはじめる時に、私は「算数・国語ではないものを」と提言しました。ふたばには、ふたばに適した養分の濃度と回数があります。適切な刺激を与え、幼児の脳を育てていくことにこそ心を配ることが大切なのです。そう、幼児の教育において、幼児期の「脳」の発達を考えることが不可欠なのです。
脳科学者、澤口俊之先生によると、ヒトの「ニューロン(脳の神経細胞)」は、誕生と同時に、大半が死滅してしまうのだそうです。その替わりに、ニューロンどうしがつながってできる「シナプス」が豊富に形成されます。「その子が置かれた環境に必要な」ニューロンとシナプスが選択され、他は消滅していくのです。そして脳の基本的な土台は8才くらいまでに形作られます。となれば、幼児期にどんな「環境」に置かれたかが、いかに大切か、おわかりいただけると思います。

脳の成長は早い・8歳で90%に

一般に「理解力」は「言語」と深く結びついています。私達は、外から入ってきた言葉と、自分の中にある意味が一致したときに、「わかる」と認識します。たとえそれが日本語でなくても、知識として自分の中に蓄積されていれば、理解することができます。「理解する」とは、頭の中で「翻訳」することといえます。つまり理解力を高めるには、自分の中により多くの「語彙」を備えることが必要です。それには、その分、豊かな「環境言語」が求められます。

「何だろう?」
漢字は脳に考えさせる。
そして育まれる
豊かな表現力と理解力

若菜会では、「漢字」を幼児に「環境言語」のツールとして提供します。教材として使用する絵本は、「漢字かな混じり」表記です。例えば、「鶏」がでてきたら、特に何の説明もなく、これが「にわとり」だと「言葉」として与えます。「鳩」も、「鶴」も、そのまま漢字で教えます。そうして、話が進み、「鷹」という字がでてきたとしましょう。すると、おもしろいことに、子ども達は「これは何のトリ?」と尋ねてくるのです。それは子ども達が、文字の中に「鳥」の姿を見つけ、読み方も知らないのに「トリの仲間だ」と認識したということです。「ひらがな」ではこれはできないことです。「この字は何だろう」と考えさせることを自然に促し、同時に自分の中の「語彙」を増やしていく。漢字には、そうした脳の働きに大変有効な力があります。これが「若菜会」が、自信をもって「漢字教育」を導入した理由です。表現力・理解力を高め、今後の成長に大きく関わる柔軟な「素地」を作ることが、幼児に必要な「適時」だと、私は考えています。



全教研・入井先生

早期才能開発教室 若菜会
教務推進本部
幼児教育アドバイザー

入井 信明先生

学部の研究主題でインド学(古典論理学、古典言語)に触れ、以来大学院博士後期過程単位満了まで、様々な言語体系を基点に哲学的分野の研究に携わる。その後、公立小中学校の教員を経て平成2年3月、全教研に入社。平成6年以降、故中垣名誉会長が「石井方式漢字教育」を導入した「早期才能開発教室 若菜会」に携わる。平成14年以降、(株)インフィニット・マインド(福岡市)主導の「前頭連合野を健全に育てるプロジェクト」に参画。言語教育、知能・知性、脳教育の分野を中心に現在に至る。