SORA-IRO(そらいろ) 福岡市近郊/久留米・筑後地域 子育てを楽しむ親子のコミュニケーション応援フリーマガジン

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コラム・アイズアイズ

子どもの好奇心を刺激して

学生のころに友人たちと訪れた福岡県星野村の天文台。小さいころから星が好きだった私には念願の場所でした。そこで見たものは、自分の家からは見たことがない星空。キラキラ輝く星空に吸い込まれそうになりながら、空が明るくなるまで長い時間見ていたのを覚えています。そんな星野村の天文台『星の文化館』に天文指導員として勤務するようになって4年。星野村の空に魅せられて?移り住み、九州最大級の望遠鏡で四季折々の星たちを案内しています。天文台の来館者は様々。カップル・友だち同士・家族。中には将来、天文関係の職に就くことを夢見ている少年少女たち。

訪れた方からよく聞かれる声が、「こんな星空初めてみた!」です。大人たちの反応は「もっと早くここに来たかった」「次は孫を連れてこよう…」。そして子どもたちはというと、「天の川は本の中だけだと思ってた」「家からは星が5個くらいしか見えない。せっかく覚えてきた夏の大三角、星が多くて探せない」「流れ星、初めて見た!」。
こんなふうに子どもは、大自然と楽しく触れ合う機会があれば、好奇心をもってどんどん学んでいきます。
近年、子どもたちの無気力・無関心が問題視されていますが、今はそういう場が少なくなってきているのも一因なのかもしれません。美しいものを美しい、楽しいことを楽しいと言える。そんな素直な気持ちを子どもたちには持ってほしいですね。

街中の喧騒を離れて、お父さん・お母さんも一緒に、自然の中でゆっくりと流れていく時間を味わってみてはいかがでしょうか。「子どもに楽しんでもらいたいから」よりも「子どもと一緒に楽しみたい」。そうやって一つのことをみんなで心から楽しんで、大人も子どもも好奇心をかきたててみてください。

自然の中では普段の生活では体験できない、花や木、木の実、空によって、四季の移り変わりを感じることができるでしょう。

※このコラムは「SORA-IRO」2009年5-7月号に掲載されました。


著者:吉富 知佳さん

財団法人星のふるさと 星の文化館天文指導員

1981年生まれ。筑紫女学園大学卒業後、福岡市西区通園施設3歳児クラス担任一年間勤務。その後星野村へ。小学校やこども会の依頼のもと出張観望会や手作り望遠鏡教室を毎年実施。全国で増えつつある「星のソムリエ講座」の講師。星野の美しい星空は毎日見ていても全然飽きません。