SORA-IRO(そらいろ) 福岡市近郊/久留米・筑後地域 子育てを楽しむ親子のコミュニケーション応援フリーマガジン

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コラム・アイズアイズ

頑張る子育てより、楽しむ子育てを

私にはもうすぐ三才になる三つ子の男の子がいる。三つ子を妊娠したとわかった時、医師からは「三つ子の出産は大変です。でも赤ちゃんも頑張ってるんだから、お母さんも頑張って」と言われた。この時から、私に「頑張って!」という言葉がついて回るようになった気がする。

出産に向けて管理入院をしていた時も、食事が思うように摂れないでいると、「赤ちゃんもお腹の中で頑張ってるのよ。お母さんが頑張らなくてどうするの」と言われたことがある。涙が出そうになった。「何で頑張ってと言うの?私はこんなに頑張ってるのに。これ以上どうやって頑張れと言うの?」と、心の中で叫んでいた。

出産後は、不眠不休で子供の世話をした。夜中にひとりが泣き出せば、後の二人も起きてしまう。仕方なく一人をおんぶし、二人を抱っこしてあやした。寝た子から順に布団に降ろし、次のミルクの準備をする。準備が終わり、さて寝ようかな…と思うと、もう子どもがお腹をすかせて泣き始める。

相当頑張っていたと思う。それでも、周囲の声は「大変ねえ〜頑張ってね」。 

お願いだから頑張ってと言わないで。お願いだから。

精神的にもまいっていた私は、気分転換も兼ねて児童館に足を運んだ。そこでは、スタッフの方が「よく今まで頑張ったわね〜。えらいえらい。ここでは私たちが子どもを見てあげる。これからは、子育てを楽しんで」と声をかけてくれた。何気ない一言だったが、「頑張ってね」でなく、「頑張ったね」と言ってもらえた事が、ものすごく嬉しかった。

そして、子育てを楽しむために始めたのがベビーサイン。ベビーサインを使う子育ては、私が思っていた以上に楽しかった。この楽しさを伝えるために講師の資格も取った。これからは、ベビーサインを伝えながらお母さんたちに言いたい。「今まで充分頑張ったんだから、これからはベビーサインを使って子育てを楽しみましょう!」と。

 


著者:藤井 三保子さん

NPO法人日本ベビーサイン教会認定講師

1969年筑紫野市生まれ。福岡市の幼稚園に15年勤務。三つ子を出産後は、ベビーサイン講師として活躍中。