SORA-IRO(そらいろ) 福岡市近郊/久留米・筑後地域 子育てを楽しむ親子のコミュニケーション応援フリーマガジン

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コラム・アイズアイズ

あわただしい毎日と、ささえてくれる人々と

 「けんご、おはよう!」目覚まし時計代わりの私の一声から朝が始まる。出勤するまでに朝食の用意・掃除・洗濯とてんてこ舞い。朝食は一家の唯一の団らんタイム。息子の機嫌のいいときにはそれもスムーズにいくが、一旦「ママだっこ」が始まるとなかなかうまくいかない。ぎゅーと抱きしめて、安心して私の膝から離れてくれるまでしっかりとつきあう。職場には始業時間に駆け込むこともしばしば。そんなあわただしい生活も4年になろうとしている。今の生活スタイルについてどうですか?と尋ねられたら「充実感があり楽しく幸せな毎日を過ごしてます。」と答えることができる。

今の私は子育て真っ最中。専業主婦願望が強かったのに、なんとか仕事と両立させようと努めている。「こんなんでいいの?」と自問自答することも…。幸い息を止めてもいける距離に実家があり、両親に物・心両面で支えられている。加えて職場ではスタッフと家族同様の信頼関係のもと仕事ができ、幸せなことだと思う。

当館で出会う様々な年齢層の方々からは学ぶ事が多い。子ども連れで来館される方には、自分の子育てに生かせる接し方を見せてもらうことがよくある。また、当館で開催中の「くらしのうつりかわり展」では、私の両親の世代が、学習支援ボランティアとして活動している。見学に来た小学生に古い道具や昔の暮らしについてわかりやすく説明し、今の便利な生活が昔の人々の知恵と工夫の上に成り立っていることを伝えている。親だとつい口うるさく、よけいな手出しをしがちだが、ボランティアの方たちは子どもたちが自分のペースで学んでいくことを、あたたかく見守っている。

悲惨な事件が低年齢化しているこの世の中で、最も欠けているのは、「このような自分を愛して、見守ってくれている」という安心感ではなかろうか。私は両親をはじめ、たくさんの方たちから、その安心感というとても大切な宝物をもらっているような気がする。

 


著者:鬼木 貴理子さん

太宰府市文化ふれあい館
職員

1967年生まれ。福岡市内の幼稚園に十年勤務。その後太宰府市文化ふれあい館でイベント企画担当など、マルチな才能を発揮している。